開催概要

日時

2026年1月20日(火)
13:30〜 1回戦、準決勝戦<棋譜配信>
16:30〜 決勝戦<大盤解説・棋譜配信>

会場

ザ ストリングス 表参道 1階 グランドセントラル

「ゆうきゅう戦 JUNKOKOSHINO CRYSTAL CUP」とは…

ゆうきゅう戦の「ゆうきゅう」は、ペア碁の発案者でもあり、囲碁普及など囲碁界に多大な貢献をされて来られた滝久雄、裕子ご夫妻のお名前に因むと共に、伝統文化である囲碁が悠久の時を超え、古から未来へと歴史が紡がれていく様にとの思いからつけられました。
また、コシノジュンコ先生が3年前から囲碁をはじめられ、囲碁入門者への門戸を大きく開いていただいたことから、「ゆうきゅう戦 JUNKOKOSHINO CRYSTAL CUP」として開催する運びとなりました。さらに今回、準決勝戦と決勝戦では、対局者はGO-FUKU(JUNKO KOSHINOデザイン)を身にまとって華やかに対局します。

上野・張ペア

上野 愛咲美 女流名人

日本棋院東京本院所属
2001年(平成13年)10月26日生
東京都出身
棋士段位:六段
タイトル数:17
タイトル/称号:女流名人・女流立葵杯

張 栩 九段

日本棋院東京本院所属
1980年(昭和55年)1月20日生
台湾台北市出身
棋士段位:九段
タイトル数:41

決勝戦棋譜

決勝に進出したのは上野梨紗女流棋聖・井山裕太碁聖ペア上野愛咲美女流名人・張栩九段ペアでした。

※クリックで拡大できます。

観戦エッセイ

 
今年もまたあの女帝が帰って来た。今度は文化勲章を胸に下げて。 
令和8年1月、都内の大会場で「ゆうきゅう戦 JUNKOKOSHINO CRYSTAL CUP」が去年に引き続き開催された。 
前回と同じく、棋士たちが男女のペアを組み戦いに挑む、ペア碁トーナメント。去年の覇者は芝野虎丸九段と上野梨紗女流棋聖。
藤澤一門棋士とゲスト棋士の八組の組み合わせ。どのペアが勝ち上がり、勝利をつかむのか。 
戦いの場は会場前のロビー。棋士たちの緊迫感が伝わり、みなが息を詰め観戦する中、ズィと近づき碁盤にその身を乗り出す人物がいた。ジュンコ先生である。周りの空気感に左右されず、
「人生、これから!」の名言通り、囲碁を趣味とし、デザインにも取り入れ、毎日を新たに生きている。 
去年皇居での親授式で勲章を授与。まさに名実ともの女帝である。 
今回の棋士たちもそのジュンコ先生デザインのGO-FUKU。 

決勝戦に勝ち上がったのは井山裕太碁聖と上野梨紗女流棋聖、張栩九段と上野愛咲美女流名人のペアとなった。 
上野姉は「世界が恐れる破壊姫」、上野妹は「令和の囲碁姫」と以前書かせていただいたが、ペアを組む男性陣の井山先生は「囲碁界のプリンス」。気品ある微笑みでみなを癒してくれる。だが、その棋風は、リスクをとってでも相手に踏み込み、勝負を決める力強さが持ち味という。 
一方、張先生も、いつも奥様の泉美先生のお隣で穏やかにたたずんでいらっしゃるが、盤上では気合重視。「世界一の詰碁作家」とも呼ばれ、ワタリの技術を書いた「ワタリ詰碁」の本も最近出された。 
大広間には、早速そんなペアの戦いの様子が大型スクリーンに写し出される。今回もまた本木克弥九段に教えていただく。現在、二歳の可愛いお子さんの育活中のイクメン棋士だ。 
「見どころは、まずは姉妹対決ですね。そこに囲碁界のレジェンドがどうアシストしていくか」 
全冠制覇の井山先生と五冠保持したことのある張先生のことだ。 
井山・上野妹ペアが黒。張・上野姉ペアが白。女性からなので、まずは上野妹が右上隅星、上野姉が左下隅星を打って始まった。 
そのあと、6手目の黒へのツケ、10手目のスベリと姉の挑発的な手に、妹は11手目の三線のケイマで反発。 
出だしはやはり姉妹対決となり、白が隅の実利をとり、黒が外側の厚みを得る。 
「序盤は形成互角の戦いです」と本木先生。 
だが、徐々に白が優勢となっていく。 
中盤に入り、上野妹が悪い流れを何とか変えようと45手目の左下星へのツケを打つが、 
「ひねりだした感じですね。苦心の一手という感じです」 
このままでは負けると判断し、勝負に出たのか。 
けれど、そんな中でもやはり白の優勢が続く。と、井山先生が黒79を打った。 
その手に、「これは……」と本木先生が息を飲む。何か凄い手なのか。だが、 
「よく意味がわかりません。ウケ方がわからなくなってしまって、えいっ!と打った感じです」 
レジェンド井山にそんな手があるのか。 
「少し無理な手を打ってでも形勢を複雑にしたいという意味の手なのかも……」と本木先生。 
その手に対して、白は反応せず下地を荒しに行く。ジリジリとヨセを仕掛けるのは張先生。 
そして、その張先生が白82を打つ。 
「上手い手です。白が左右どちらかにつながる手を見合いにしました」 
この手によって、下辺に黒地があまり見込めなくなり、白の勝ちがハッキリしたようだ。 
結果は白の中押し勝ち。13路盤の戦いはスピーディーに盛り上がり、終焉した。 

序盤の姉妹対決から始まり、黒のあの手この手の攻めに対し、白が冷静な大人の対応をし、中盤終盤とレジェンドたちがナイスなアシストをした一局となったようだ。 
その後、表彰式と藤澤一門の棋士のみなさんのご紹介があり、新たに吉田透真初段と藤澤ななみ初段が加わった。なんと14才と17才の超若手。そして門下生は囲碁界最多の18名となる。 
それもこれも、未来の囲碁棋士を育てるため、長年子供たちに囲碁を教え続けている藤澤先生の頑張りの賜物だ。
 そんな藤澤一門の棋士の皆さんが、これからの日本、いや世界の囲碁界の期待の星である。 
一つ疑問が残った。ほんとに黒の79は、レジェンド井山が「えいっ!」と打った手だったのか。 
帰りがけ、恐る恐るご本人に聞いてみた。 
と、「その通りです」と、プリンスの笑みで返して下さった。 
レジェンドでもそんな手があるのかと、妙に感激したクリスタルCUPの締めくくりとなった。 

観戦エッセイ著者

小松 江里子

Eriko Komatsu

NHK朝の連続テレビ小説「どんと晴れ」NHK大河ドラマ「天地人」「花燃ゆ」映画「利休にたずねよ」「天外者」など日本を代表する脚本家として数々の作品を発表。映画『海難1890』では第39回日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞。 
昨年は、能登復興祈念作品「まつとおね」が能登演劇堂で上演され1万人を動員。小説化され時事通信社より出版されている。 
囲碁初段。その面白さにハマり、脳を活性化させるために勉強中。

出場棋士

藤澤 ななみ 初段
佐田 篤史 七段

三島 響 二段
本木 克弥 九段

上野 梨紗 女流棋聖
井山 裕太 碁聖

藤沢 里菜 女流本因坊
寺山 怜 六段

上野 愛咲美 女流名人
張 栩 九段

吉原 由香里 六段
関 航太郎 九段

竹下 奈那 初段
結城 聡 九段

徐 文燕 二段
広瀬 優一 七段

※ペアの組み合わせは、ゲスト棋士と藤澤一門棋士の男女ペアとします。
※2025年12月12日に組み合わせ抽選会を行い決定しました。

イベントの様子

1回戦

準決勝・決勝

決勝戦 大盤解説会

藤澤一就一門スタンプラリー・入門講座

表彰式

懇親会・トークショー

藤澤一就一門成績報告会

おたのしみ抽選会

共催:一般財団法人 伝統文化棋道振興財団、藤澤一就一門後援会
特別協力:公益財団法人日本ペア碁協会
特別協賛:株式会社 プレジィール
後援:公益財団法人日本棋院、一般財団法人関西棋院

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